身体状況別に考える軽費老人ホームの変遷と比較

身体状況別に考える軽費老人ホームの変遷と比較

 

軽費老人ホームは、入所条件として高齢者本人が身の回りのことを自分でできることが前提条件となっています。このため、他の有料老人ホームなどと比較して、身体状況が良好な高齢者が多く、施設も比較的簡素な場合が多いです。

 

ただ、こうした身体状況自体は、時とともに変化し、5年、10年と経過していく中では、やはり介護が必要となってきます。

 

そうした変化を見据えつつ、それでいてできるだけ高齢者の自立を促すしくみとして、同じ軽費老人ホームという区分の中で「ケアハウス」という業態が生まれています。比較的新しい施設が多いことと、中程度までの介護サービスを提供していることから、注目が集まっています。

 

身体状況に問題がない高齢者も、将来を見据えて、長く居住できる施設として、比較的若い中期高齢者を中心に、積極的に入所するという傾向があります。確かに、具合が悪くなってから入所して、一から近所付き合いを構築し直すよりも、比較的体力があるうちにこうした軽費老人ホームに移り住んで、ゆったり余裕をもって老後を過ごす方が、精神的にも負担が軽いと言えるでしょう。

 

今後こうした傾向は、高齢者の増加を背景に加速し、施設の林立が予想されます。その場合、新たな問題として、こうした施設をサポートする介護福祉士や看護師、医師の存在がますます重要性を帯びてくるのではないでしょうか。

 

こうした流れは、医師不足に悩む小児科や産婦人科に深刻な問題をもたらすとともに、経済的に余裕のない高齢者との格差の問題を生むことが懸念されます。

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